『サラ・偽りの祈り』
観てしまった・・
最初は
『マンソン出演してるらしいから観るお!ワホーイ』
だなんて、軽い気持ちで借りたのです。
観ている内に、引き込まれてしまってマンソンどころではなくなりました。
母親の歪んだ愛情と、それでも愛されたい子供。
子供は、親の愛を得る為には手段を選ばないのです。
酒にドラッグ、売春、幼児虐待、宗教
と、重い内容だけれど、描写がそんなに酷くないし
子役可愛いし、こういう映画は結構好きです。
うわーと引き込まれたところでマンソン登場しました。
不覚にも笑いました。
でも多分笑う場面ではなかった。
ママンに化粧して貰って嬉しかったのか、
女装して母親の真似をした子供(息子)を犯してしまう役でした(!)
関心したのが、誘惑するシーンは子役に直接演技させるのではなくて
母親役の女優さんがやってるの。
こういう小細工って好きです。
監督が、子供に対する暴力的なシーンは直接映さないようにしたらしいです。
暴力を象徴するような物を登場させたりして。
凄くショックなのですが、ショッキングな映像は極めて少ない気がする。
監督の、子供に対する愛と、子供の可能性を求めている姿勢が感じられて素敵です。
そしてスッピンで眉毛のあるマンソンは
マンソンというより、ブライアン・ヒュー・ワーナーで良いと思う。
でもやっぱり大好きだよ!マンソンもブライアンも大好きだよ!
『これは少女じゃなくて少年の骨だ』
なんていうマンソンらしい役だった。
観終わってから何てことだと思いました。
期待していない作品程感動が大きいという。
そんなものでしょうかね。
しかし、最近は重い問題をテーマにしている作品に限って
内容が物凄く薄っぺらかったりして悲しいのです。
その点でこの映画は良作。
観れて良かったです。
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