内藤ルネ

図書館からの返却催促が来てしまったので、大慌てで本を読みました。
それがもう、感動的・・
内藤ルネさんの自伝、『すべてを失くして』

ルネといったら、可愛い女の子や、ポップなキャラクターデザインが素晴らしく
昭和レトロといったらこの人！お洒落なバイブル的存在で
それはもう、可愛いイラストを描くお方なんですね。
可愛いだけじゃなく、今見ても新鮮なイラストばかりで。
それでいて明るい！
絵には人柄が表れると言いますから、
それはもう明るくキュートな人で、そんな人が『すべてを失くして』という自伝を出すだなんて
以外なタイトルだと思いました。

私はルネの作品しか見ていなかったし、
彼が同性愛者だってことくらいは知っていたけれど
その詳しい生い立ちや、どういった人物でどのような生涯を送ったのかは
この自伝を読むまで全く知らなかった。
これがもう、本当に興味深くて。
想像通り、可愛らしいお方で、私の理想というか、
彼の持つ美学や、美への追求、美意識が本当に高く
よく見知った、というか、私も好きな著名人の名前が沢山出てくる本で
ほんっとうに面白かった。
私は、美輪明宏さんも大好きで、彼の自伝も持っているのですが
時代が見事にリンクしていて
ルネさんの本の中にも、美輪さん若かりし、バーのボウイ時代のこととか
とある人形雑誌を手がけた時に執筆を頼んだ人の中に
美輪さんや、宇野さんの名前まで出てきて
関心しました。
宝塚スターの話題もちょくちょく出てくるし
三島由紀夫さん、寺山修司さんといった天才
それにニジンスキーまで出てきまして。
本当に幅広い人望や、教養がある人なんだなと思いました。
勿論、彼の師匠的存在、中原淳一さんとのエピソードもあって
とても微笑ましかった。
中原氏もなかなかユニークな方だったみたいです。

自分はずっと絵が下手だと思っていたし、
周りからも褒められることは無かったから、それがコンプレックスだったけれど
描き続けた結果、超売れっ子のイラストレーターとなった。
とありましたが、これは謙虚とかじゃなくって
彼は本気でそう思い続けていたみたいです。
不思議な人だなぁ・・
外見に対しても、度々コンプレックスがあるような記述があったけれど
仕事に外見に・・コンプレックスをも覆す位に己を貫いて生きて
実に楽しそうな人生、と思いました。

そんな彼が、全てを失くすというのは・・
バブル崩壊寸前、いわば詐欺にあってしまい
財産七億円相当を持っていかれてしまい
住む場所さえも無くなってしまったそう。
悪いことは重なるもので、仕事まで減ってしまい・・
兎に角驚きました。
成功する前に色々苦労するという話は多いですが、
成功をおさめて、絶頂期に、こんなことになるとは。
美術館を作ろうとしていたところに、土地やら何やらの業者を通して詐欺にあったみたい。

数年前伊豆へ行ったときに、ひっそりと建っていた内藤ルネ美術館を思い出した。
このときの詐欺が無かったら、もっと違う場所に違う形の美術館が出来ていたのだろうか。
伊豆を選んだのも、ルネらしいことよと思った当時でしたがｗ

全てを失くしても、彼のファンは増えるばかり。
きっとこれから先も増えるでしょうね。
日本人は可愛いが大好きですから。




*




凄くくだらないのですが、私の贔屓さん、柚希礼音が退団する夢を見たｗｗｗ
それで夢の中で本気で悲しんでるのｗｗｗｗうはｗｗｗｗ
彼女には100周年まで居てもらうという、私の勝手な思い込みがあったので
退団するには早すぎる！
とかなんとか言ってた気がする。夢の中で。
で、何故か相手役のねねちゃんが、残るという形で・・
娘役の方が先に退団したり、トップと一緒に辞めたりはあるけれど
え、何で！？と思ったｗ
というか、私はこのコンビが大好きなので、辞めるときは二人一緒に添い遂げて欲しいと
勝手に思い込んでいるので、
この夢は実にショッキングでした。
起きてからも、夢との区別が付かなくて
丸一日位は、ああ、退団かぁ・・私の青春オワタ・・
とか考えてたんですが、次第に冷静になってから、夢と気付いたｗ
もうすぐ観劇するからこんな夢を観るのか・・
楽しみな気持ちが変な形で夢に出たのか・・




*



友人から借りたDVD『ノートルダムの鐘』にはまってます。
かれこれずっと借りっ放し・・・。
ディズニーにしてはダークだけど、私は大好きな作品！
と言ってた友達に、すごく同意！
人種差別が題材になっている作品が好きな傾向にある・・

国芳に想いを馳せる

・・このアイス、何て言ったっけ。
左下に注目！星型？が入っていた。
普段アイスとかあまり食べないのですが、
久々に買ったアイスでこの当たりくじ！
っていうか、当たり・・なのか？

NHKの日曜美術館で、歌川国芳特集やってたー★
普段テレビ見ないくせに、こういうところにはめざとい・・。
国芳は最高の絵師です。
私が最も尊敬するあいすべき天才。
その番組では、国芳の浮世絵がいかに個性的で斬新であったかを
十点の作品を通して紹介していた。
もっと猫の作品出してくれたら良かったのになぁ。
国芳がどういう人物であったかを語るのに、
無類の猫好きという紹介は欠かせないんだぜ。
でも面白い番組でした。
次はルドン！録画しないと～

はああ・・国芳展行きたいなぁ・・。
大阪を逃したら、東京来てくれるのが12月と、まだまだ先なのです。
大阪行く予定はあるのですが、国芳展が終わった直後ｗｗｗうはｗｗｗｗｗ
大阪の方は是非行ってください・・
そして次は静岡なので、静岡の方も・・
会場は混むんだろうなぁ。
前、原宿にヘンリーダーガー展観に行ったら
あまりの人の多さに吹いた。
多いってレベルじゃなかったです。人がぎっしり詰まってるの！
飛ばして進もう！と思っても、進めない位で。
多分、会場が小さいせいもあったと思う。
でももう原宿は行かないと誓いましたｗ

国芳と言ったら、そのお弟子さんもなかなかかなり、個性的な絵師が多くて、
月岡芳年とか、河鍋暁斎なんかかなり凄いと思います。
暁斎は、師弟関係だったのは少しだけだけど。
画集を買っていたら破産しそうなので、最近は図書館にお世話になっております。





細かい柄を描くとき、私は太い筆の先端を使っていたのですが
これが描きにくいｗｗｗｗ
絵具はうまく乗らないし、線はぶっとくなるしで
そろそろ買っておいた筆を使うか・・
と、ペン立てを見てみたら
すっごく細い筆がさしてあったｗ
細いってレベルじゃないｗこんな筆あるんだと関心したｗ
私いつの間にこんなに細い筆買ったんだ。
ささやかな記憶喪失に首を傾げながら、その筆を使ってみたら・・
すっごい描きやすい・・。
何でもっと早くこれに気付かなかったんだろう。
そしたら前の二作ももっと綺麗に仕上がったかもしれないのに。
兎に角、私の概念にあった、一番細い筆の更に上を行く細さの筆を
自分自身で見つけて買っておいた訳で、それが素晴らしい遣い心地で・・
感動しました。
この細さの筆、沢山買っておこうとおもいます。
物凄く細いから、すぐに痛みそう・・。
何でも、痛みきるまで使う癖があるのですが
前使ってた細い筆も、酷い有様です。バッサバサｗｗｗ

振袖

姉の結婚式の為に振袖レンタルを探しているのですが
う～む・・やはり、着物は良いね！
ネットの宅配で借りる方がかなり安いし種類が豊富！
地元の貸衣装屋へ行ったが、これがなかなか、高いのだ・・。
豪華な柄となると、すぱーんと高くなるから、
やはりネットかな・・と思いました。
貸衣装はネットがおすすめ！
本当に可愛い着物が驚きの破格！

で、姉が六月の頭に婚約者とそのご両親と共に挨拶に来るのですが
その際に、花嫁衣裳で前撮りしてあげたい！という母の希望で
貸衣装なんかを調べてるんですが、
婚礼衣装も中々素敵ですね～！
結局、前撮りはどこへ行っても予約で一杯なので
断念しそう。
しかも姉は京都で前撮りする予定だったらしいｗｗｗ

お着物見たお陰で、かなりの眼福ｗ
綺麗だったなー。




*




新作を描く時って、描いていない時もいつでも見れるように
絵を立てかけて置くのですが
それを見た母が、今回の、かなり可愛い！！どんな色になるのかしら～
と言ってくれました。
今までの作品も、同じように完成まで立て掛けてあったので
見ている筈なんだけど、こんな風に言ってきてくれるのは初めてｗ
でっかいマトリョーシカのデブさ具合とか
マトリョーシカ一つ一つ違うとかがツボったらしい。
嬉しいやら何やら。
母は、私と違ってキャラクター物などの純粋に可愛いものが好き。
私の可愛いの定義やら、美的感覚は偏りがあってかなりズレてるから
正直母の趣味はよく分からんのですがね・・ｗ
でも、そうですね・・今回は、マトリョーシカワールドで
可愛く仕上げたいな～。

まちょめ

※人形注意！
お人形苦手な方は、写真があるのでご注意願います。




*




感動覚めやらぬ此の頃。
とりあえず、撮った写真をうｐってみます。










被災地へのメッセージと、出演者のサインの前に募金箱！











プログラムの写真撮ってみた。
小劇場のプログラム、すんごく薄くて驚いたｗｗｗｗ
写真が殆ど。
ご挨拶と演出家のコメントはあるが・・
ああ～、ニジンスキー良かったよおお。
ここまで単体、ドアップのパッケージって宝塚では珍しいです。
ていうか、無い。なかなか無いと思う。
美しいから許されるのだ・・
DVD買おうか迷い中。











新宿で食べたジェラート＾＾
ブルーソルトとマンゴーとピスタチオ。
ピスタチオって、ジェラートでは定番なのですか？
どこ行ってもあるんだけど。流行？
ここのジェラートは、ゆり子の理想でした～
ソルトうまかったソルト！
新宿伊勢丹地下にある、マリオジェラテリア。











フリマで買ったセキグチのお人形。
ご夫婦でお人形管理しているみたいで、
他にも可愛い人形が沢山ありました～。











我が家に居た、オオイケのお人形と集合写真。
写真撮るとき改めて気付いた。
オオイケのお人形は物凄く美人！
本格的というか、何というか。
大人の可愛さ漂います。
セキグチの子を見つけたとき、うちの子たちに似てる！
と思ったのですが、
こうやって並んでみると、違うものです。











立たせてみた＾＾背比べ。
手前の別嬪さんは立たないんだ～・・
やっぱり、セキグチの子はあどけない。赤ちゃんみたいｗ




*




ここから新作一部紹介。

①










洋風の方。
朝と夜と植物たち。


②










和風の方。
狐と兎と猫と金魚と亀と鶯と雀と鶴が居ますｗ
詰め込んだ感じ。
花は、藤、桜、梅、牡丹、睡蓮、蓮ですね。
あと、和柄を結構書き込んだので
ポストカードにするとどんな風に仕上がるか楽しみです。

さぁって！！
今月はもう一枚、完成させますよ～！
次からは純粋に可愛いを追い求めて、普段通りの作品に。




*




もうすぐレディーガガのアルバム発売ですね。
楽しみやああああああ

歩いた歩いた

行って来ました～雪組『ニジンスキー』
初めての小劇場観劇・・ということで・・
迷いましたｗｗｗ
初めての場所は分からぬｗｗｗ
信濃町、という、馴染み深い街で降りて・・
地図を頼りにテクテク。
東京とは思えぬ程広々していて、閑静で、人が少ない。
ほのぼのとして歩いていると、一つ前の駅、千駄ヶ谷に到着。
えっ！
こんなことなら、千駄ヶ谷駅で下車してれば良かった；
交番があったので、お巡りさんに道を訊ねてようやく・・
と思いきや、右に曲がるところを左に曲がって、
何もねええええ！となってしまい、
地図を見つけて、ようやっと辿りつい・・
と、思ったら、会場である日本青年館の隣の公園で
フリマがやってたので、道草くいました。

それがね、入って直ぐのブースに、お人形がずらり。
しかもゆり子が好きな感じの、日本の古いお人形。
ちょっとふらりと寄ったつもりが、お人形買ってしまいました。
セキグチのお人形で、四十年位前のものらしい。
安かったし、嬉しい買い物♪

で、会場に着いてプログラムを買い、お腹がすいたのでサンドウィッチをば。
ここのサンドウィッチには絶望したｗｗｗｗ
ハムサンドがズラリｗｗｗｗｗ
もう一生買わないｗｗｗｗｗｗ
ていうかルマンのサンドしかもう食べないぞ。
とか言いつつ、空腹だったので、ぺろりとたいらげ・・
そんなこんなで、開演時間がやってきました。

ニジンスキー・・
何故これを観劇しようと思ったのかは、
ニジンスキーという人物が好きだったからです。
知ったのはフィギュアがきっかけで、プルシェンコの『ニジンスキーに捧ぐ』
に大感激して、ニジンスキーとは何だろう？と調べたら
これがまた、凄い人だった。
伝説のダンサー、それだけじゃなく、その生涯は波乱に満ちていて
とても興味深い人物だと思いました。

で、宝塚で上演と知り、観ることになったのですが、
彼の生き方は、その、普通でない、というと何とも不謹慎かもしれませんが・・
バレエの団長との愛人関係（同性愛）
一人の女性と結婚、そしてそれによって怒った団長に解雇され、
団長として、振り付け師としての仕事も成功せず、だんだんと精神が冒され
統合失調、神経衰弱という精神の病気で若くして舞台から姿を消して、
それから死ぬまで、精神病と戦って亡くなり、伝説の人となった。

彼が振り付けした『牧神の午後』は
牧神（半獣人）が水浴びしているニンフに欲情し、求愛するが
逃げられてしまい、ニンフが忘れていったスカーフを見つけ
その上で自慰し果てる、という驚きのストーリー！

これら、清く正しく美しくの宝塚で、大丈夫？
スミレコードぶっちぎり！
毎度のことながら、オブラートに包んでぼやかしてくるのだろな・・
と、思ったら・・

そんなにぼやかしていなかったです・・
冒頭から、愛人ディアギレフとのラブシーンがあり
何か見てはいけないものを見てしまったような・・。
こんなに露骨に同性愛をやったのは、宝塚初なのかなぁ。
しかし、娘役とのラブシーンは普通に見れるのに、
よく考えれば、皆さん女性ですからね。やってることに変わりないのに・・
なにこの背徳感ｗｗｗ
でも、ニジンスキーのチギさん（早霧せいなさん）は美しすぎる！
ここまで舞台で絵になるって凄い。
冒頭の、シェヘラザートで金の奴隷を踊るシーンなんて
空気が張り詰めるような美しさで、息を呑んでしまった。
愛人役キタロウさん(緒月遠麻さん)も、エロいおやじ役が似合う似合う・・
このキャストでしかこの演目は出来ないんじゃないかって位
皆さんぴったりはまっていて、驚きました。
で、妻役の愛加あゆちゃんは、星組娘役トップのねねちゃんの妹さん！
全然似てない！舞台上での演技も真逆な感じ。
上手ですね～・・

で、牧神の午後のシーン。
ううううう美しい！美し過ぎるよチギさん！
牧神って、半獣人で、牛さんみたいな感じなんですが
ここは流石宝塚！
衣装、カツラ、メイク。美しさ半端無いです。
眉無しな神秘的なメイクで、チギさんうまい！と思った。
問題の自慰シーンは、オブラートに包まれることなく
やっていましたｗ
何というか・・ここでも見てはいけないものを見てしまったような・・。

後半。ニジンスキーが狂気の渦に包まれる過程・・
やばい・・うますぎる・・何と言うか、狂気の演技がここまで出来てしまうって
心配になってしまうのですが、そのくらい上手ってことなのでしょうね。
狂気の踊り、叫び。統合失調の幻覚、幻聴、そして最愛の妻のことも分からなくなってしまうまで
狂ってしまう。
最後は、妻に看取られ、若かりしころの自分のダンスを夢見る。
冒頭と、最後では同じ、金の奴隷のダンスでした。
最初は美しさに圧倒され、最後は彼の生涯を思って涙しました。
フィナーレも、デュエットダンスが男役同士という斬新なものでした！

このニジンスキーという難しい題材に取り組んでくれた
宝塚を賞賛したいです。

宝塚は、清く正しく美しく～と、言われていますが、
実に様々な演目をやっていて
ドロドロしたものから喜劇まで、幅広いんですね。
そしてどれもこれもひたすらに美しい！
色々な演目があって、それでも宝塚らしさを失わないから
だから面白いんだと思います。

カーテンコールにて、チギさんの舞台挨拶・・
『今回、初めて東京で見に来て下さった方にとっては・・二回目ということで・・』
ちょｗｗｗ何言ってるｗｗｗｗｗ
しどろもどろで会場大爆笑。
この舞台挨拶が、あまりにも可愛くて、舞台とのギャップがすさまじくて
チギさん、好きになりましたｗ
雪組二番手だからな～いずれ、トップになってくれるかな・・
トップになった暁には、また観に行きたいと思います。

兎に角美しい方で、
ニジンスキーを前々からやりたいと思っていた演出家の先生が、
美貌と内なる情熱と狂気、そしてダンスが備わらないと、この演目は出来ない！
と考えていたところに、チギさん主演のお話が来たそうで、
全てが備わっている彼女にニジンスキーはぴったり！と思ったそう。
本当にその通りでした。
繊細で気難しく、偉いおっさんに飼われている美少年という
この役がぴったりでした。

観れて良かった作品です。
伝説のニジンスキーに、乾杯！