行って来ました~雪組『ニジンスキー』
初めての小劇場観劇・・ということで・・
迷いましたwww
初めての場所は分からぬwww
信濃町、という、馴染み深い街で降りて・・
地図を頼りにテクテク。
東京とは思えぬ程広々していて、閑静で、人が少ない。
ほのぼのとして歩いていると、一つ前の駅、千駄ヶ谷に到着。
えっ!
こんなことなら、千駄ヶ谷駅で下車してれば良かった;
交番があったので、お巡りさんに道を訊ねてようやく・・
と思いきや、右に曲がるところを左に曲がって、
何もねええええ!となってしまい、
地図を見つけて、ようやっと辿りつい・・
と、思ったら、会場である日本青年館の隣の公園で
フリマがやってたので、道草くいました。
それがね、入って直ぐのブースに、お人形がずらり。
しかもゆり子が好きな感じの、日本の古いお人形。
ちょっとふらりと寄ったつもりが、お人形買ってしまいました。
セキグチのお人形で、四十年位前のものらしい。
安かったし、嬉しい買い物♪
で、会場に着いてプログラムを買い、お腹がすいたのでサンドウィッチをば。
ここのサンドウィッチには絶望したwwww
ハムサンドがズラリwwwww
もう一生買わないwwwwww
ていうかルマンのサンドしかもう食べないぞ。
とか言いつつ、空腹だったので、ぺろりとたいらげ・・
そんなこんなで、開演時間がやってきました。
ニジンスキー・・
何故これを観劇しようと思ったのかは、
ニジンスキーという人物が好きだったからです。
知ったのはフィギュアがきっかけで、プルシェンコの『ニジンスキーに捧ぐ』
に大感激して、ニジンスキーとは何だろう?と調べたら
これがまた、凄い人だった。
伝説のダンサー、それだけじゃなく、その生涯は波乱に満ちていて
とても興味深い人物だと思いました。
で、宝塚で上演と知り、観ることになったのですが、
彼の生き方は、その、普通でない、というと何とも不謹慎かもしれませんが・・
バレエの団長との愛人関係(同性愛)
一人の女性と結婚、そしてそれによって怒った団長に解雇され、
団長として、振り付け師としての仕事も成功せず、だんだんと精神が冒され
統合失調、神経衰弱という精神の病気で若くして舞台から姿を消して、
それから死ぬまで、精神病と戦って亡くなり、伝説の人となった。
彼が振り付けした『牧神の午後』は
牧神(半獣人)が水浴びしているニンフに欲情し、求愛するが
逃げられてしまい、ニンフが忘れていったスカーフを見つけ
その上で自慰し果てる、という驚きのストーリー!
これら、清く正しく美しくの宝塚で、大丈夫?
スミレコードぶっちぎり!
毎度のことながら、オブラートに包んでぼやかしてくるのだろな・・
と、思ったら・・
そんなにぼやかしていなかったです・・
冒頭から、愛人ディアギレフとのラブシーンがあり
何か見てはいけないものを見てしまったような・・。
こんなに露骨に同性愛をやったのは、宝塚初なのかなぁ。
しかし、娘役とのラブシーンは普通に見れるのに、
よく考えれば、皆さん女性ですからね。やってることに変わりないのに・・
なにこの背徳感www
でも、ニジンスキーのチギさん(早霧せいなさん)は美しすぎる!
ここまで舞台で絵になるって凄い。
冒頭の、シェヘラザートで金の奴隷を踊るシーンなんて
空気が張り詰めるような美しさで、息を呑んでしまった。
愛人役キタロウさん(緒月遠麻さん)も、エロいおやじ役が似合う似合う・・
このキャストでしかこの演目は出来ないんじゃないかって位
皆さんぴったりはまっていて、驚きました。
で、妻役の愛加あゆちゃんは、星組娘役トップのねねちゃんの妹さん!
全然似てない!舞台上での演技も真逆な感じ。
上手ですね~・・
で、牧神の午後のシーン。
ううううう美しい!美し過ぎるよチギさん!
牧神って、半獣人で、牛さんみたいな感じなんですが
ここは流石宝塚!
衣装、カツラ、メイク。美しさ半端無いです。
眉無しな神秘的なメイクで、チギさんうまい!と思った。
問題の自慰シーンは、オブラートに包まれることなく
やっていましたw
何というか・・ここでも見てはいけないものを見てしまったような・・。
後半。ニジンスキーが狂気の渦に包まれる過程・・
やばい・・うますぎる・・何と言うか、狂気の演技がここまで出来てしまうって
心配になってしまうのですが、そのくらい上手ってことなのでしょうね。
狂気の踊り、叫び。統合失調の幻覚、幻聴、そして最愛の妻のことも分からなくなってしまうまで
狂ってしまう。
最後は、妻に看取られ、若かりしころの自分のダンスを夢見る。
冒頭と、最後では同じ、金の奴隷のダンスでした。
最初は美しさに圧倒され、最後は彼の生涯を思って涙しました。
フィナーレも、デュエットダンスが男役同士という斬新なものでした!
このニジンスキーという難しい題材に取り組んでくれた
宝塚を賞賛したいです。
宝塚は、清く正しく美しく~と、言われていますが、
実に様々な演目をやっていて
ドロドロしたものから喜劇まで、幅広いんですね。
そしてどれもこれもひたすらに美しい!
色々な演目があって、それでも宝塚らしさを失わないから
だから面白いんだと思います。
カーテンコールにて、チギさんの舞台挨拶・・
『今回、初めて東京で見に来て下さった方にとっては・・二回目ということで・・』
ちょwww何言ってるwwwww
しどろもどろで会場大爆笑。
この舞台挨拶が、あまりにも可愛くて、舞台とのギャップがすさまじくて
チギさん、好きになりましたw
雪組二番手だからな~いずれ、トップになってくれるかな・・
トップになった暁には、また観に行きたいと思います。
兎に角美しい方で、
ニジンスキーを前々からやりたいと思っていた演出家の先生が、
美貌と内なる情熱と狂気、そしてダンスが備わらないと、この演目は出来ない!
と考えていたところに、チギさん主演のお話が来たそうで、
全てが備わっている彼女にニジンスキーはぴったり!と思ったそう。
本当にその通りでした。
繊細で気難しく、偉いおっさんに飼われている美少年という
この役がぴったりでした。
観れて良かった作品です。
伝説のニジンスキーに、乾杯!
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